球界屈指の有望株野手が揃うブルージェイズの明るい未来

ブルージェイズは「先発の柱」JA・ハップ、「クローザー」ロベルト・オスーナ、「ベテラン外野手」カーティス・グランダーソン、「強打の三塁手」ジョシュ・ドナルドソンらを7~8月下旬にかけて放出したため、2年連続でプレーオフ進出が絶望的となった。

 

15年8月にマーク・シャパイロ氏がCEOに就任して以降、前GMのアレックス・アンソポロスのような大型補強をするのではなく長期的な球団運営を見据えてのチーム戦略へと変わった。その成果が徐々にマイナー組織で現れ始め、15年に契約金390万ドルでTORに入団したブラディミール・ゲレーロJr(3A)は今季マイナーで打率.381をマークし球界最高の有望株へと成長した。また、2016年ドラフト2巡目でTORに入団したボー・ビシェット(2A)も球界で指折りの有望株遊撃手/二塁手となった。

 

その他にも、今季メジャーデビューを果たした有望株捕手のダニー・ジャンセン、左腕のライアン・ボルッキ、右腕のショーン・リードフォーリー、一塁手のラウディ・テレース、外野手のビリー・マッキニー、捕手のリース・マグワイア、内野手のルルデス・グリエルなど次々と将来有望な若手選手が台頭している。来季には有望株のゲレーロ、ビシェット、ケバン・ビジオといった二世選手たちが昇格する見込みだ。

 

将来のブルージェイズの布陣

 C ダニー・ジャンセン(MLB)

1B ラウディ・テレース(MLB)

2B ケバン・ビジオ(2A)

3B ブラディミール・ゲレーロ(3A)

SS ボー・ビシェット(2A)

LF ビリー・マッキニー(MLB)

CF アンソニー・アルフォード(MLB)

RF ケビン・スミス(1A+)

DH テオスカー・ヘルナンデス(MLB)

 

将来の布陣を予想したがすでに多くの選手がメジャーデビューを果たし、マイナーにいる選手の多くも2A以上で結果を残している。そのため来季終盤にはこのオーダーを見れるかもしれない。

 

ただ、不安は先発陣(投手陣)だ。エース格のハップは7月にトレードでヤンキースに移籍し、マルコ・エストラーダは今オフにFAとなる。それに加え、今季エース級の活躍が期待されたマーカス・ストローマンが防御率5.54、アーロン・サンチェスが防御率5.17と不安定な投球が続いている。両投手とも20年オフにFAとなる予定で、またマイナーに将来有望な先発投手があまり見当たらないためどちらかと契約延長しておきたいところだ。

 

今季メジャーデビューを果たしたライアン・ボルッキ(LHP)とショーン・リードフォーリー(RHP)は来季のローテーション入り候補として期待されている。ボルッキは防御率4.39、リードフォーリーは防御率6.86。リードフォーリーはドラフト指名当時から将来のクローザー候補とみなされていて、現在もその評価はさほど変わっていない。

 

現在のところ来季のローテーション入りが確実なのはストローマン、サンチェス、ボルッキの3人だ。残りの2枠はサム・ガビーリオ(防御率5.25)やトーマス・パノーン、リードフォーリーなど若手投手が争うことになるとみられている。その他にもロベルト・オスーナの交換要員としてアストロズから移籍してきたデビッド・ポリーノ(MLB)、ヘクター・ペレス(2A)なども候補だ。彼らがローテーション入りできるかどうかは育成次第か。オフにFA市場で中堅レベルの先発投手を1人加える可能性も十分に考えられる。

 

オフには有望株野手の台頭を見据えて、ヤンガービス・ソラーテ、ランダル・グリチック、ケビン・ピラー、デボン・トラビス、アレドミス・ディアズらがトレード候補になるかもしれない。もともと資金力もそこそこあるチームのため、今オフのFA市場で一気に大型補強に乗り出すこともあり得る。ただ、同地区にはレッドソックス、ヤンキースという厚い壁があるだけに彼らの動きがチームの補強にも影響を与えかねない。

 

ブルージェイズは将来の投手陣に目途が立つことができれば、ヤンキースと同時期に黄金期に突入することになりそうだ。また、タンパベイ・レイズも若手選手の成長が著しく、来シーズンもア・リーグ東地区から目が離せないだろう。