レッズの打者はなぜ覚醒するのか スアレス、ジェネット

〇エウヘニオ・スアレス(3B)

OPS 三振率 四球率 打球速度 打球角度 バレル%
15 .761 23.6% 4.3% 87.8 13.5 5.6
16 .728 24.7% 8.1% 86.6 15.7 6.5
17 .828 23.3% 13.3% 86.2 14.7 6.9
18 .918 23.7% 10.5% 91.3 14.3 9.9

16年までは平凡な内野手だとみられていたスアレスが、いまでは強打の三塁手までに成長した。今季は打球速度が改善され昨季から5.1マイルも上昇している。これはメジャー全体で28位に位置する高水準だ。また、PU%(内野フライに相当する打球)が昨季の7.1%から今季は2.5%まで下がった。今季開幕前に合意した7年6600万ドルの契約延長は球団側の正しい判断だった。

 

〇スクーター・ジェネット(2B)

OPS 三振率 四球率 打球速度 打球角度 バレル%
15 .675 17.4% 3.1% 84.5 10.5 1.0
16 .728 21.0% 7.0% 86.7 11.7 3.9
17 .874 22.9% 6.0% 86.0 12.8 6.9
18 .872 19.7% 6.5% 86.9 13.3 5.6

17年開幕前にブルワーズからウェーバーで移籍してきたジェネッドが、移籍後2年連続でOPS.850以上を維持している。移籍前まではOPS.750程度の二塁手だった。年々打球角度が上昇中していることも関係しているが、FB%(外野フライに相当する打球)が15年は14.7%、16年は20.9%、17年は25.5%、18年は25.8%と年々上昇している。そのためジェネットは16年シーズンからフライボールを意識した打撃をしていたことがわかる。ブルワーズはジェネットを見切るのが早かったか。

 

〇スコット・シェブラー(OF)

OPS 三振率 四球率 打球速度 打球角度 バレル%
16 .762 20.9% 6.7% 89.2 6.5 5.1
17 .791 23.5% 7.3% 88.8 11.3 10.2
18 .825 22.6% 8.4% 90.5 8.0 11.3

15年オフにトッド・フレイジャーらが絡む三角トレードでドジャースから移籍してきたシェブラーはレッズで出場機会の確保に成功した。年々OPSが上がっているが、チームメイトのスアレスやジェネッドほどではない。今季は打球速度と四球率が改善されているが、打球角度が下降している。そのためFB%(外野フライに相当する打球)が昨季の24.4%から今季19.0%へと下降している。しかし、LD%(ラインドライブに相当する打球)が昨季の19.8%から今季27.5%へと上昇している。それに伴いBABIPが昨季の.248から今季.319へと改善されている。

 

〇ジェシー・ウィンカー(OF)

OPS 三振率 四球率 打球速度 打球角度 バレル%
17 .904 17.5% 10.9% 87.5 7.6 7.1
18 .836 13.8% 14.7% 90.2 13.1 6.3

もともと将来の主軸候補として期待されていてウィンカーだが、ここ数年長打面で評価が下がっていた。しかし、打球速度は90.2マイルをマークしていて問題ないレベルだ。打球角度もMLB平均打球角度10.9度を上回る13.1度をマークしている。FB%(外野フライに相当する打球)が昨季の18.4%から今季23.6%へと上昇していることも、来シーズン以降プラスに働くことになるだろう。

 

〇ホゼ・ペラーザ(SS/2B)

OPS 三振率 四球率 打球速度 打球角度 バレル%
16 .762 12.9% 2.7% 84.2 10.4 1.9
17 .622 13.5% 3.9% 81.9 9.9 1.7
18 .749 10.3% 4.7% 83.9 13.4 1.7

スコット・シェブラーとともにドジャースから移籍してきた元ATLのプロスペクト二塁手。今季はGB%(ゴロに相当する打球)が昨季より10%ほど減少した一方、FB%やLD%が合計10%ほど増加した。その結果、昨季は二塁打が9本のみだったが、今季は30本もの二塁打をマークしている。最大の課題は打球速度の遅さで、昨季より2マイル上昇しているがこれでもメジャー最低レベルだ。これが改善されれば自ずとバレル%が上昇するとみられる。